結婚相談所での活動は再婚の方もいて、次は離婚はしたくないと思っています。
実際に結婚相談所で結婚をしたけど離婚を考えている人もいます。
「結婚相談所で結婚しても大丈夫?」「離婚したくなったら?」など、今回は結婚相談所で結婚した場合の特徴と離婚率について解説します。
結婚相談所で結婚した人の離婚率
日本の離婚率については、厚生労働省が「人口動態統計の年間推計」にて2017年の離婚率を発表をしています。
この統計によると婚姻件数60万7000件に対して離婚数21万1000件、3組に1組は離婚してしまっています。
でも、結婚相談所で出会った夫婦は離婚しづらく、全国仲人連合会がこちらの記事で結婚相談所で結婚した夫婦の離婚率は10%程度と記載しています。
なぜ結婚相談所の出会いは離婚が少ないのか?結婚相談所の出会の方法や活動の特徴などと共にお伝えしていきます。
結婚相談所での結婚で離婚が少ない7つの理由
結婚相談所での出会いは、基本的にお見合いで出会ってから3ヶ月以内にプロポーズをして婚約しています。
その後も順調にいけば出会いから1年以内には入籍や結婚式をしていて、「そんなに早く決めちゃって大丈夫?」といった心配をされる人が多いです。
でも、離婚率は出会ってからの期間の長さはあまり関係ないのです。
以降から結婚相談所での結婚で離婚が少ない理由を挙げます。
結婚相談所で結婚した夫婦はこれらのケースに当てはまっている人が多いです。
「結婚の意思のある人のみ」との出会い
結婚相談所に入会する事で出会いの数は確実に増え、真面目に結婚を考えている異性に出会えます。
恋愛は、出会ってから結婚を考えますが、結婚相談所での出会いは、結婚を考えて出会う事になります。
つまり、結婚に対しての意識が大きく違います。
恋愛が長くなってくるとどちらか一方のみが結婚したいと思っていて、もう一方はそうでもない場合、もしくは、親など周りから促されて結婚に至る場合もあるでしょう。
その場合、恋愛ではうまくいっていたけれど、結婚への想いで温度差が生じ、2人の関係がうまくいかなってしまう事も起こります。
その点、結婚相談所での出会いは、結婚したいと思っている人たちばかりと出会います。
想いが似ている者同士が出会うので、結婚してからのズレなどが少なく、離婚も少なくなります。
希望条件に合う人・環境が似てる人と出会っている
結婚相談所の出会いはたいていお見合いになりますが、お見合いは事前にお相手のプロフィールを見てから出会います。
つまり、お相手の学歴や家族構成、女性でしたらお相手男性の職業や年収も知ってから出会います。
これは、自分が掲げていた希望条件に合ったお相手や、出身地や家族構成などの環境が似ている人に会っていく事も可能になり、とても合理的です。
通常の恋愛ですと、一目惚れで恋に落ちることもあります。
その場合、お相手に何か問題があっても、「恋は盲目」という言葉もあるように、問題視しないまま結婚してしまい、その後の結婚生活に大きな影響を及ぼします。
また、結婚は家同士の繋がりも大事になってきますし、「釣り合わぬは不縁のもと」ということわざもあるように、ある程度育った環境が似た人を選ぶ事で、離婚率も少なくなります。
複数の候補者から選んでいる
日常の出会いや知人・友人などの紹介では、2、3人の新しい出会いをする事もなかなか大変という方が多いのではないでしょうか?
その点、結婚相談所であれば希望条件を絞っても数十人、数百人というお相手候補の中からのお相手探しも可能です。
何人かとお会いしていく事で、冷静にお相手を見極めながらより良いお相手を判断しています。
お見合い人数などは人によって様々ですが、たいてい複数の方とお会いした上で結婚を決めているので、自分自身で納得が出来て、離婚も少なくなります。
趣味や共通点のある人と出会っている
結婚相談所の出会いは周りから固めていくような感覚で、気持ちがついていかないのでは?と不安に思う方も多いのですが、実は趣味や価値観の合う人と出会える確率も高いです。
前述したように、結婚相談所での出会いは事前にお相手のプロフィールを見てから出会います。
優れた検索システムもあって、趣味や興味のあるキーワードでお相手を探していく事も出来るので、登山やスポーツ、犬好き、猫好きなどの共通点を見ていく事も出来て、趣味や価値観の合う人と出会えるので結婚後も意気投合しています。
第三者の意見も聞いて結婚している
仲人型の結婚相談所では、必ず担当者が2人の間に入ります。
多少の差はありますが、少人数制などで手厚いサポートをしているところでは、お見合いのお相手選びからお見合い後のフォロー、交際中の相談にも乗ってくれるので、常に第三者の意見を聞きながら検討出来ます。
第三者からのアドバイスがある事で、自分だけでは気付かなかった事やお相手の事も客観的に知り、こうした気づきや客観的な考えが出来るようになる事が成長につながります。
自分が客観的になれた事で結婚生活もうまくいき、離婚にならない理由の一つです。
良い距離感を保っている
結婚相談所での出会いは、恋愛から入るのではなく結婚を考えてから恋愛をするので、精神的にも落ち着いていて、良い意味でお相手との距離を保っているのです。
恋愛では感情的になって嫉妬したり心を乱すような事も起こりがちですが、お見合い結婚では冷静にコミュニケーションを取っていて、お相手に対しては礼儀や敬意を払った関係を築き続けています。
結婚相談所で活動される方は元々、真面目で安定志向の人も多いため、トラブルを起こしたり夫婦喧嘩も少なく、落ち着いた結婚生活を送る事が出来ています。
結婚後も新鮮な気持ちで過ごす事が出来る
恋愛結婚ですと、出会ってから結婚までには少なくても1、2年の期間はかかります。
その間、結婚するかどうかわからない中で恋愛をしていく事も多いと思いますが、結婚相談所では結婚前提で出会うので、出会ってから結婚を決める期間は3ヶ月程度という短期間です。
恋愛結婚ではお付き合いも長くなっている場合も多く、ある程度恋愛を楽しんだ後で、結婚生活が始まります。
そのため、恋愛結婚の方は、結婚するとワクワク感などは薄れて現実的になり、愛が冷めたように感じてしまう人が多いです。
その点、結婚相談所の結婚は期間が短いので、結婚後に恋愛も楽しめるような感覚です。
すぐに子供に恵まれる方も多く、日々新鮮な気持ちで結婚生活を送る方も多いので離婚も少なくなります。
結婚相談所で結婚して、離婚したくなった場合
結婚相談所での出会いは、離婚も少なくメリットが多いという事を知って頂けたかと思います。
とはいえ、結婚を決めるまでが短いので、お相手を見極めきれていない可能性もあります。
結婚相談所での結婚で離婚に至ってしまう事例と、離婚にならないための対策・解決方法もお伝えします。
スピード離婚になるケース
結婚相談所はプロポーズをして婚約となれば退会です。
その際、同時に入籍をする方もいますが、その後に何かあってお別れしてしまう事になった場合に入籍をしてしまっていると、実際の結婚生活がないままスピード離婚でバツイチになります。
結婚は本人同士だけでは決められないような事も出てくるため、プロポーズから入籍までは数か月~半年くらいの期間を設けるのが一般的ですから、その期間は「結婚前提彼氏」としてお付き合いをしてみるのがおすすめです。
プロポーズから入籍までの期間をあけておく事で、何かあった場合に離婚にはならず、リセットする事も出来ます。
一般的なスピード婚は、職業や年収の偽りがあった、知らない借金があった、隠し子がいた、といったトラブルも考えられますが、結婚相談所での結婚であれば事前に公的書類なども提出して活動しているため、そういったトラブルは避けられます。
借金までは申告の義務はないのでわからないのですが、結婚相談所にお金を払って活動しているという事は金銭的に余裕のない人は活動していないという事でもあり、安心です。
すでに入籍をしていて離婚をしたくなった場合には、少し別居するなど距離をおいて、考えてみると良いでしょう。
結婚相談所の交際期間や成婚のタイミングは各相談所で違いもあります。
上記の図のようにオーネットやツヴァイは交際中に休会も出来るので、すぐに結婚までへの自信がない方は交際中に休会が出来るところがおすすめでしょう。
親や親族の反対がある場合
結婚は本人同士だけでなく、家同士の繋がりでもあり、お相手の親兄弟や親族との関係も重要です。
交際期間が短いという事もあり、親から反対もされがちです。
周りから祝福してもらって結婚するのが一番ですが、反対があってもたいてい時間が解決してくれます。
親も孫などが出来ると都合良く忘れて良い方向に変わる事もよくある話です。
とはいえ、結婚がスムーズに進むよう、活動中から親に話しておいたり、真剣交際のお付き合いになったら早めにお相手を親に紹介をしておくなどをしておくと良いでしょう。
結婚相談所によって真剣交際の意味合いが違っているので、自分が所属しているサービスで真剣交際はどういったスタンスなのか?期間やルールなども事前に必ず把握しておきましょう。
【詳しくはこちら「結婚相談所(婚活)の真剣交際とは? ~期間や告白するタイミングなども解説~」】
周りからの反対で離婚危機になる場合は、客観的に考えて当人同士が正当だと思えば、反対を押し切って結婚を続ける方が絆も強まり、その後も幸せに暮らしているケースは多いので頑張りましょう。
離婚後の相談
色々と歩み寄ったり努力をしても致し方なく離婚したいという場合もあるでしょう。
仲人型の相談所や地域密着の相談所では、結婚後も担当者(仲人さん)との付き合いが続いている方もいます。
相談所を通じての出会いは、間に入ってくれた担当者(仲人さん)との関係もあってそのご縁を大切にしようとしている方が多いのも離婚が少ない理由の一つですが、どうしても離婚したくなった時には退会後も相談に乗ってくれるところもあります。
残念ながら実際に離婚してしまった場合には、再度受け入れてくれる相談所もあります。
大手は難しいですが、個人経営などで親身なサポートがある「仲人型」と呼ばれている相談所なら対応しています。
その際、初期費用などは割引や免除で受け入れてくれるなど、いざという時にビジネスライクではなく親身に寄り添ってくれる担当者(仲人さん)がいる相談所がおすすめです。
まとめ
恋愛結婚であろうが結婚相談所でのお見合い結婚であろうが、離婚したいと思う時はあります。
結婚相談所の結婚は「出会いのきっかけがお見合い」だったというだけで、結婚してからは本人同士の歩み寄りが大事です。
時間が経つとつい出会えた時の気持ちを忘れてしまいがちですが、出会えた時の気持ちを忘れずに、また、どんな出来事も捉え方次第で良い方向に変わっていきますす。
それでもどうしても離婚という事になった場合には、結婚相談所の存在はありがたいもので、再婚同士の出会いなど、普段の生活だけでは出会えない出会いがあります。
ただ、結婚相談所はどこも同じではなく、結婚情報サービスと結婚相談所では様々な違いがあり、この違いによって入会してもなかなか結婚に至らなかったり、結婚に至らない段階で退会になってしまう事もあります。
【詳しくはこちら「結婚相談所や結婚情報サービスの比較や違いを解説」】
退会後、もし離婚したくなった時などにも連絡が取れるような信頼関係が築ける結婚相談所であれば、残念ながら離婚となった場合も再スタートがしやすいでしょう。