結婚相談所には、期間などのルールがあり、結婚相談所の交際期間は基本的に3ヶ月です。
ここで言う交際期間の3ヶ月は結婚式や入籍までではなく、プロポーズまでの期間で、本来、1対1のお見合いという形で出会うので、出会ったお相手と結婚をするかどうかを決めるのは、3ヶ月もあれば十分な期間のはずです。
でも、時代は変わり、IBJ(日本結婚相談所連盟)の登録会員数が増え、沢山の会員数がいる中でなかなかお相手を決められないというニーズも増えたため、「真剣交際」というルールが出来ました。
今回はこのIBJの真剣交際のルールや期間などを解説します。
真剣交際(本交際)とは?
真剣交際とはお見合いで出会った相手と1人に絞ってお付き合いをする活動ステータスの事です。
まとめると下記になります。
- 交際 ⇒同時進行で、お見合いや複数にお会いしていく事が出来る期間(仮交際とも呼ばれる)
- 真剣交際(本交際)⇒双方同意で、1対1でお会いしていく期間
他サービスとIBJの違い
IBJの真剣交際は、結婚に向けて考えていく期間になります。
他の婚活サービスの「パートナーエージェント」や「ゼクシィ縁結びカウンター」などでのサービスでは、真剣交際イコール彼氏・彼女になって自由恋愛になるような概念のところもあり、この「真剣交際」のルールは、IBJほか、連盟に加盟している結婚相談所の共通ルールです。
【相談所による真剣交際の定義の違い】
- IBJや良縁ネットなどの連盟に加盟して共通ルールでサポートしている結婚相談所の真剣交際は、「一人に絞った交際」
- デーマッチング型やファスト婚活などでの真剣交際は、「成婚」
上記の図のように、他サービスの大手結婚情報サービスや恋活サービスでは真剣交際からプロポーズまでのサポートはなく、真剣交際になるとサービスを退会するところも多いので要注意です。
こうしたサービスの違いは、成婚料があるかないかなどの料金の違いにも直結しているので、自分の希望するサービスが受けられるかどうか?それに見合った料金なのか?も把握していく必要があるので以下の記事がおすすめです。
結婚相談所の料金(内訳・相場)の徹底解説 【大手6社を比較】IBJの交際の禁止事項
IBJでの交際では禁止事項が決められています。
大まかに言うと、性交渉をした場合は成婚料がかかるというルールでもあるので、結婚の意思がない人と男女の関係にならず女性には安心ですが、ルールをよく把握出来ていないとトラブルにもなりがちです。
【詳細はこちら「結婚相談所での性交渉のルール ~相談所による違いも解説~」】
この性交渉に関してのルールが決められている結婚相談所は、IBJほか、「良縁ネット」、「NNR(日本仲人連盟)」、「BIU(ブライダル連盟)」「仲人ネットコム」といった連盟に加盟して、共通のルールでサポートをしている結婚相談所のみになります。
このルールの結婚相談所は、連盟型や仲人型と呼ばれており、この共通ルールでサポートしているからこそ、ご成婚率が高いサービスでもあるのです。
具体的にどんな流れで進んでいくのかを次項で説明します。
仮交際とは?
お見合いで出会ったお相手を結婚相手として相応しいのかどうかを見極めていく期間です。
お見合い後、またお会いする事になると、「交際」と呼びますが、お見合いで1時間程度お話ししただけではわからない事も多いはずです。
まだ交際と呼ぶには早い印象もありますし、「連絡先交換」「再会希望」といった言葉も用いられます。
いずれにしてもこの期間では、他の方ともお見合いもしたり、何度かデートをしながら、特定の1人と真剣交際に移行するためのステージです。
期間を決めて、他にもお見合いやお会いしている方がいる場合は、1~2ヶ月程度で1人に絞る事で、だらだらと婚活をしてしまう事が防げます。
真剣交際とは?
お互いに「この人とだけ会っていきたい」となった際に、1対1で真剣に向き合っていくステージです。
真剣交際に発展した2人はIBJシステムで交際中マーク(ハートマーク)がつきます。
「本交際」とも呼ばれ、他の人にお見合いのお申し込みをしたり受けたり出来なくなります。
真剣交際までの期間
結婚相談所は、本来はお見合いからプロポーズまでが3か月で、これが所謂「結婚相談所の3か月ルール」とも呼ばれているものです。
でも、昨今では、3か月では決められない方も増えているため、双方同意の元、期間を延長するケースもあり、最大で6カ月とされています。
お見合いからプロポーズまでが最大で6ヶ月なので、真剣交際までは遅くとも3か月を目安とします。
結婚相談所はあくまでも「結婚相手」と出会う場所です。
結婚するのかしないのかも分からずに、ダラダラとお付き合いが半年以上続くという事はありません。
次項で詳しく流れを見ていきましょう。
IBJの交際の流れとポイント
具体的にIBJでは、下記のような流れで、それぞれの段階をクリアをして進めていく形になります。
- お見合いの時点で、「フィーリングや相性」の確認や合意
- 仮交際期間で、「条件的な部分」の確認や合意
- 真剣交際期間で、「結婚観や家族観」の確認や合意
順番に詳しく見ていきましょう。
お見合い
事前に写真付きのプロフィールを見て、双方が見た目や条件的な部分に合意した者同士が1対1で会います。
お見合い場所はホテルのラウンジや落ち着けるカフェで、時間は1時間~1時間半くらいまでで切り上げるのが目安です。
既に、お互いが写真付きのプロフィールを見て希望しているので、フィーリングが合えば「またお会いしたい」となり、次につながります。
この時点では直接本人同士で連絡先交換はせず、担当者を通じて次にお会いしたいかどうかを伝えて、双方がまたお会いしたいとなった時のみ連絡先交換をします。
お見合い時の「お茶代」については、お相手女性の分も男性が支払うのがマナーとしています。
お見合いをスムーズに進めていくためには本人の努力も必要不可欠で、「お見合い会話が続かない」「お見合いで何を話していいのかわからない」などお悩みの方にはお見合い会話術やタブーをまとめた記事がおすすめです。
結婚相談所のお見合い会話例や会話術を徹底解説仮交際期間
お見合い後から始まるデートの期間です。
お見合い後、担当者からお相手の連絡先を受け取り、当人同士で連絡を取り合い会っていく事になり、この時点では、お互いの事はまだよくわからない段階なので、「お互いの事をこれからもっと知っていきましょう」という段階です。
【仮交際中のマークはない】
この段階では交際と言えどシステム上で何かマークがつくわけでもなく、交際中なのかどうかはわかりません。
そのため、人によっては他にも同時並行でお会いしていたり、お見合い予定もある場合もあるので、1日デートをするより、ランチとお茶か、夕方から会ってディナーだけといったデートがおすすめです。
ただ、この仮交際期間は、これからに続く非常に大事な期間なので、会う時間は短くてもいいので間をあけずに会っていく事がポイントです。
理想は、お見合いから間を空けずに1週間以内には会って、その後も一週間に一度はお会いしていくのがベストです。
結婚に関する希望や条件なども伝え合っていく事が重要なので、食事やお茶をしながら「話をする」という時間を多くとっていきましょう。
人によってはほかにもお見合い話があったり、同時並行で会っている場合もあるので、どの方と優先していきたいかなど、まめに担当者に報告を入れて状況を把握してもらっておくとその後もスムーズです。
仮交際3回目
お見合い後の仮交際をしていく中で、3回目のデートというのはかなり重要なポイントとなってきます。
結婚相談所の出会いは、上記のようなイメージで、お会いしていくごとに少しずつ時間を長くしてくのがおすすめです。
- 【仮交際初回のデート】ランチなどお見合いの延長程度のデート
- 【仮交際2回目のデート】食事とプラスアルファ(水族館、美術館、公園散策など)
- 【仮交際3回目のデート】1日かけたデート(テーマパーク、ドライブなど)
3回目のデートまで進めた場合、ここををうまくクリアすればその後まもなく真剣交際になりトントン拍子に結婚が決まるという人も少なくありません。
まさにこの仮交際3回目が分かれ道です。
初対面で1時間程度のお見合いではわからない内面的な部分や、カジュアルな私服などが、初回のデートや2回目のデートで明らかになってきます。
お互いの空気感、いわゆるフィーリングというものも重要で、時間が長くなるにつれてしんどくなってしまう人も多く、初回のデートや2回目デートでお断りになる事も大半ですが、仮交際3回目までのデートにこじつけられたのなら、お相手もかなりの割合で好意を持ってくれています。
今までとは少し違う話もしながら少しずつ距離感を縮められるようにしましょう。
仮交際から真剣交際まで
ある程度結婚を意識した期間で、お見合い後4~5回目くらいのデートが目安です。
男性がリードしていく姿勢が大事で、デートプランを率先して決めたり、お店の予約を取るようにしていく事が出来るとスムーズに進むはずです。
お会いする時間も少しずつ長くしながら、単に楽しくデートするだけでなく、出来るだけ将来につながるような話をしていきましょう。
真剣交際のタイミング
お見合いから1か月半(長くても2か月)で、5回以上お会い出来ているなら、真剣交際へのタイミングです。
相談所同士が水面下で動き、双方の気持ちを確認している場合が多いのですが、男性から告白をする事がおすすめです。
シンプルに「〇〇さんとこれから結婚前提にお付き合いしていきたいです」といった告白が良いでしょう。
真剣交際前の仮交際のこの期間では、人によっては同時並行で複数交際をしていたり、まだお見合い予定があったりもします。
このタイミングを逃してしまうとうまくいかない事も多いので、日頃から簡単でも良いのでまめに交際状況を担当者(仲人さん)に伝えておきながら、相談しつつ進めていけると良いでしょう。
IBJのルールでは一度決まったお見合いをキャンセル出来ない(キャンセルする場合は違約金がかかる)ため、お見合い予定がたくさん決まってしまった場合、先にお会いしていた本命の人がいるのに、決まっているお見合いをこなさなくてはならなくなり、会いたい人になかなか会えないという本末転倒な事も起こりがちです。
お見合いや同時並行はほどほどにして出来るだけはやく真剣交際に持ち込む事がうまくいく秘訣です。
交際中の表示はハートマークに
IBJシステムでは、交際中になるとハートマークが付き、プロフィールは非表示になるので、新しいお申し込みをしたり受けたりも出来なくなります。
仮交際とも呼ばれるまだ真剣交際になっていない交際ではマークは何もつきません。
システムでこの交際中のハートマークがつくのは真剣交際になってる人の場合のみです。
つまり、仮交際までの期間ではマークがつかないので、システム上でお相手のプロフィールを見てもお相手が他にも交際している人がいるのか?お見合いをしているのか?といったところはわかりません。
そうなると、仮交際中に、お相手がたまたま仕事が忙しかったり予定がたてこんでいたりして会えなかった場合でも、「他に会ってたりお見合いもしているんだろう」と疑心暗鬼になってしまい、自分も他にも会ってみようかな、と「保険」のようにお見合いをしてしまう人も少なくありません。
当然の事ながらそういった活動をしていればなかなか決まりません。
仕事が忙しい場合もあると思いますが、少しでも出来るだけ時間を作り、はやく真剣交際になれるように動いていくよう心がけましょう。
真剣交際マーク(ハートマーク)の表示になると、お互いほかにお会いしている人はいないという安心感の中で会っていく事が出来ます。
仮交際から真剣交際への確率
仮交際から真剣交際になる確率は、1割にも満たない程度です。
これは、所属の結婚相談所のスタンスによって多少違っていますが、真剣交際になれば結婚への前段階という意味合いも強く、ほぼほぼ結婚が決まるので、殆どの人が結婚が決まったと人との真剣交際のみだったという事が多いためです。
つまり、真剣交際になったのは最後の1人のみという方が大半なのです。
10人とお見合いをして結婚が決まった人なら1割、20人とお見合いをして結婚が決まったのなら0.5割といった確率になります。
もちろん中には、1人目のお見合いで結婚が決まった人もいてその場合は100%ですし、何十人とお見合いをしていても一度も真剣交際になった事のない人もいますから、その人次第ですが、そう多くないという事は確かです。
真剣交際になって破局になってしまった場合にも、次にまた複数のお見合いや仮交際をしてその中から1人に絞って真剣交際になるのでさらに確率は低くなります。
【真剣交際になってからの交際は長引かない】
システムで真剣交際マーク(ハートマーク)になっているのも会員全体の中での1割程度です。
真剣交際になってからは1カ月~1カ月半程度でプロポーズになるケースも多いので、真剣交際マーク(ハートマーク)がついてからそう長く在籍しないのが理由です。
IBJの交際ルールでは、交際期間は基本的に3ヶ月、最長でも6カ月とされているため、仮交際に入ったタイミングにもよりますが、真剣交際期間が長くなる事はそうありません。
とは言え、真剣交際マーク(ハートマーク)になっている人の年齢は、20代や30代前半の若い方、もしくは50代以降のシニア世代が多く、一番会員数が多いはずの30代後半~40代で真剣交際になっている人の割合は低いのです。
ボリュームゾーンでライバルやミスマッチが多いため、真剣交際にならず、30代半ば以降で、3、4年結婚相談所で活動をしてても一度も真剣交際になったことがないという人もめずらしくありません。
なかなか真剣交際になれないという人は活動のスタンスを見直すのもおすすめです。
結婚相談所のお見合いは、条件重視で保守的な人も多いため、並行してパーティーなども出てみても良いでしょう。
真剣交際期間
真剣交際に移行したら、お互いが他の方とお見合いをしたりはせず、1対1になります。
今後の結婚観などのすり合わせをしていきながら、結婚に向けて真剣に向き合える期間です
今まで何回か楽しくデートは出来ているので、お互いフィーリングは合っているはずですから、あとは、「結婚後の仕事のスタンス」「結婚後の住まいの事」「お互いの家族の事」などを積極的に話して、より結婚を意識した会話をしていきましょう。
真剣交際からプロポーズ
お見合いから3カ月前後で男性からプロポーズするのが一般的ですが、最近では3ヶ月では決められないケースも出てきており、IBJシステムでは、お見合いからプロポーズまでが最長6ヶ月となっています。
交際期間6ヶ月を経過して交際を継続する場合は成婚とみなし、成婚料の対象となります。
破局
真剣交際(ハートマーク表示)になったカップルの8割は結婚に至っていると言われますが、中には真剣交際後に破局する場合もあります。
お見合い→仮交際期間→真剣交際期間とそれぞれの段階で確認するべき事をクリアしながら最終的に破局になってしまう場合、「金銭感覚の相違」「親の反対(自立出来ていない)」「結婚後の仕事や住まいでの歩み寄りが出来なかった」・・・といった事が理由として挙げられます。
交際の終了は辛いものですが、切り替えを早くし、次のチャンスに向けて動いていける事も結婚相談所のメリットです。
破局後の連絡
結婚相談所ではお断りする際、直接お相手本人に伝えることはしません。担当者(仲人)通して、お断りを伝えてもらう事になります。
交際終了後の連絡先は削除する事にもなっているので、お断りをした人から連絡がきたりする心配もありません。
表示(ハートマーク)の解除
真剣交際中はIBJシステムで交際中表示(ハートマーク)が付いていますが、終了となった場合は解除となり、再度、申し込みをしたり受けたりといった状態になります。
心機一転、登録写真を変えてみたり、ピックアップ機能(2週間トップページに表示される機能)を相談所に依頼しても良いでしょう。
復縁
交際終了からの復縁もあります。
仮交際の段階では、婚活を始めた当初にお見合いした相手を思い返して、「やっぱりあの人が良かった」と後悔する人も多いです。
その場合は、お相手の活動状況によって再度お申し込みをする事も可能です。
ただ、一度終了して復縁する場合、次は断れないという覚悟を決める必要もあるでしょう。
まとめ
所属の相談所を通して、お相手の気持ちを知ることが出来るのも大きなメリットです。
お相手の気持ちがまだ分からず、真剣交際に進めていいのか判断できない場合は、事前に担当者にお相手の気持ちを確認してもらうと伝えやすくなりますし、それぞれの段階で、担当者とどう進めていいのかを相談していく事が出来ます。
これらのサポートは、引っ込み思案や受け身といった方だけでなく、時間を無駄にせず効率良く結婚につなげていける秘訣でもあります。
同じようなルールでサポートしている結婚相談所の連盟では、IBJ以外に良縁ネットがあり、「良縁ネットの評判・口コミ」で詳しく解説していますが、IBJと良縁ネットと両方に加盟している結婚相談所の方が出会いの幅も広がるでしょう。
ただ、結婚相談所の活動は、相談所によって多少差はありますが、お金がかかるものなので入会を躊躇される方も多いと思いますが、お金は取り戻せる事が出来ますが、時間は取り戻す事は出来ません。
人生の貴重な時間を無駄にせず、結婚に向けて活動していくにはこの「真剣交際」のステータスがある結婚相談所なのか?は大事なポイントで、信頼出来る担当者と一緒の婚活がおすすめです。