結婚相談所は大小様々なところがありますが、実際どんな感じで活動していくのかは意外と知られていなくて、入会してから後悔する事も。
「真剣交際」のルールや期間が成功の秘訣になります。
「結婚相談所の真剣交際って?」「 仮交際って?」「 お見合いから真剣交際までの期間は?」などなど、他の婚活サービスにはないサポートもあるので、入会前に必ず把握しておきましょう。
今回は結婚相談所で活動していく上で、特に重要な「真剣交際」について詳しく解説します。
結婚相談所(婚活)の真剣交際とは「ステータス」の事
結婚が目的でお金を払って入会する結婚相談所、「最初から真剣なんですけど・・・」という声が聞こえてきそうですが、結婚相談所の「真剣交際」は、活動のステータスを意味します。
真剣交際は、相手を一人に絞る
結婚相談所の真剣交際は、お相手を一人に絞って交際をしていく事です。
真剣交際前の段階では、他にもお見合いをしたり、同時並行でお会いしていく事も可能ですが、その後、一人に絞ってより結婚を意識して交際していく期間が真剣交際期間です。
真剣交際は本交際とも呼ばれ、真剣交際になっていない交際は仮交際です。
活動ステータス | 活動内容 | 呼び方 |
---|---|---|
真剣交際前の段階 | 同時並行が可能 | 「仮交際」、「カップリング中」、「マッチング中」など |
真剣交際中 | 一人に絞った交際、新しいお見合いやコンタクトは不可 | 真剣交際、本交際 |
真剣交際のない結婚相談所もある
データマッチングの紹介がメインの「オーネット」など結婚情報サービス会社には、仮交際から真剣交際へ移行といった概念はありません。
結婚相談所の真剣交際は、良縁ネットやIBJといった結婚相談所を取りまとめている連盟に加盟していて、共通のルールでサポートしている結婚相談所のみのものです。
真剣交際がないと活動中に「休会」も可能
大手のデータマッチングでの紹介がメインの婚活サービスは、基本的に出会ってからは当人同士による自由恋愛で、真剣交際イコールご成婚です。
IBJに加盟している結婚相談所ほか、真剣交際のステータスがある結婚相談所は、いわばプロポーズに向けてのサポートもある結婚相談所です。
出会いの提供だけでなく、こうした段階に合わせたサポートのある結婚相談所で活動するためには、結婚相談所選びの段階から重要です。
結婚相談所によっては「真剣交際」のステータスがないところや、交際中に休会や退会が出来るところもある
以下の記事で会員数や紹介方法などもまとめているのできちんと把握しておきましょう。
結婚相談所の選び方【大手と個人経営のどちらがいいのか?】「仮交際」と「真剣交際」の違い
お見合い後、双方が好印象を持ち、「またお会いしたい」となったら、担当者を通じて連絡先交換をします。
お互いの連絡先を交換したら、2人で連絡を取って会っていくようになりますが、いきなり彼氏・彼女になるわけではありません。
前述したように、まだまだこの段階では、他の方ともお見合いをしたり、同時並行で他の人と会っていく事も可能です。
この期間を「仮交際」と呼ばれる事も多く、お互いを知るための期間として設けられているものです。
結婚を前提に交際をするためには、この期間には、お相手が結婚相手としてふさわしいかどうか?を考えていく期間になり、真剣交際へと発展しなければなりません。
真剣交際マークについて
仮交際期間では、他の人にも会っている場合もあるので、どの方と一人に絞って交際していきたいか?を考えていく期間です。
そして、真剣交際になると結婚相談所のシステムでのプロフィールは非公開です。
つまり、会員検索でお申込みをしたり受けたりする事は出来なくなります。
プロフィールが表示される替わりに、ハートマークと呼ばれるマークがつき、お互い他には誰もお会いしていない事がわかった上で交際を続けます。
安心感がありますね。
真剣交際の期間・タイミングは?
お見合いから真剣交際までの期間の目安
お見合いから真剣交際に発展するまでの期間は、1ヶ月半~2ヶ月くらいが目安です。
人や状況によっても異なりますが、これは、お見合い後3~5回くらいデートをして、真剣交際に発展します。
順調に週1くらいでお会いしていけば、真剣交際に発展するケースが多いでしょう。
ただ、先ほども書きましたが、人によっては複数のお見合いが成立して、お見合い予定が続いていると、お見合いの日程調整をしていてなかなかデートの予定を決められず、交際中の方とタイミングが合わず会えません。
優先順位や期間を意識しながら活動をしていきましょう。
真剣交際へのタイミングは担当者を通じて連絡
真剣交際へ移るタイミングは双方の担当者(仲人さんたち)が水面下で動きます。
日頃から担当者とまめに連絡を取って交際状況などを把握してもらっておくと、安心して真剣交際への告白も出来るでしょう。
今後のプロポーズのタイミングも同様ですが、仲介役の仲人さんたちが連携して、「そろそろどうですか?」といったお相手の意向を確認する事が出来ますし、まだ躊躇するような事があれば聞く事も出来ます。
真剣交際への告白は重要
結婚相談所の出会いに限らず、お相手への告白は緊張します。
でも、結婚相談所の場合、たいてい、既に双方の担当者(仲人さん)を通じて当人同士の意思確認が出来ていると、自信を持って気持ちを告白する事が出来ます。
男性からの告白をするパターンが多く、やはりここでちゃんと自分の気持ちを告白する事で、その後のご成婚までへのステップもスムーズです。
シンプルに「〇〇さんが好きです、真剣交際をお願いします」といった言葉での告白がおすすめです。
でも、男性側から告白がない場合は、女性から真剣交際を申し込むことも手です。
最近では女性から告白する事も多くなってきています。
特に、スペックの良い男性と交際している場合、女性から真剣交際の告白をしていかないと、高スペック男性は、他の女性とのお見合い話も次々にくるので、お相手を決められないというケースに繋がります。
いずれにしても所属の相談所の担当者(仲人さん)と相談しながら進めていきましょう。
真剣交際へ進まない理由と対策
オーネットなどのデータマッチング型では、「真剣交際がない」もしくは「真剣交際イコール成婚と見なし退会」ですが、今回はIBJや良縁ネットなどの連盟に加盟し共通ルールでサポートしている結婚相談所の真剣交際の流れを説明します。
デートでがっかりされる人が多い
真剣交際に発展しないケースはお見合い後のデートでお断りされています。
「お見合いはスーツだったけど、初デートで私服を見たらダサかった」「趣味や食の好みが違い過ぎた」など。
【仮交際中の相手との「距離感」を間違える人も】
仮交際中にお相手との距離感を間違えてしまうパターン、特に男性は、まだ仮交際なのに彼氏面で馴れ馴れしくなりがちです。
男女ともにメールやLINEの「頻度が多すぎる」または「連絡がこなさ過ぎる」の両極端です。
メールやLINEは、お相手の意向を確認しつつ、長文や頻繁になり過ぎず、ほど良いコミュニケーションに。
おすすめは、朝や仕事帰り、夜寝る前などに挨拶や励ましなども含むメールやLINEを一日一回はしていきましょう。
お見合いや同時並行はほどほどに
仮交際中には、先に決まったデートの予定を優先し、他のお見合い予定がある場合は、はやめに担当者(仲人さん)に伝えて、調整して貰いましょう。
ただ、会員検索システムを見てたら「気になる、会ってみたい」「他にもっと合いそうな人がいそう」と欲張りになってしまう事も・・・。
せっかく真剣交際をしたい人がいるのに、「他のお見合い予定があって会えない」なんて事は本末転倒ですから、同時並行もほどほどに・・・多くても3人くらいまでに。
でも、タイミングもご縁のうちで、今お会い出来ている方がご縁のある方だと思う事が大事です。
【スペックの高い男性ほど真剣交際にならないのは真実】
昨今の結婚相談所は、首都圏では女性の登録が多く、若くてスペックの高い男性は人気が集中、待っているだけで素敵な女性から次々とお申込みがくるので、いつまでもお見合いをし続けてしまっています。
結婚相談所は、成立したお見合いはキャンセルをしてはいけない(キャンセルをする場合は違約金がかかる)というルールがあるので、「真剣交際に進みたいな」と思うお相手がいても決まってるお見合いをこなす事に。
他のお見合いをしてみたら、そっちの方もいい・・・といつまでも迷う事が起こります。
沢山お申込みが来るスペックの高い男性ほどこうした傾向にあります。
会えてないケースも多い
真剣交際に進まないのは「会えていない」事も多いのです。
会えていない場合は、他の交際やお見合い予定があるだけでなく、婚活以外の仕事や習い事、友人との予定などで忙しい事も。
結婚相談所の活動は「人生を左右する活動」です。
他の予定が人生を左右するほどのものなのか考えてみて、婚活中は他の予定よりも優先度を上げて時間を作る努力が必要です。
真剣交際で知っておいた方がいいこと
女性からの告白で進むパターンもある
結婚を前提に活動する結婚相談所なので、女性の方から結婚に関する具体的な話を振ってみると真剣交際に進みやすくなります。
デート中のさりげない会話から結婚を意識出来るような会話になると良いですね。
また、順調に交際が進んでいったら、さりげなく女性の方から寄り添ったり、手をつなぐシチュエーションに持っていくのもアリです。
手をつないで違和感なかったら迷わず真剣交際に進める、といった方も多く、逆を言うと手もつなぎたくないお相手と結婚は考えられないですしね。
女性からのアプローチとしては、先を歩いてる男性の腕にさりげなく触れたり、つまづいたふりをしてその瞬間に手をつなぐ!なんていう一見少女漫画風のシチュエーションからの真剣交際への発展も結構あります。
たいていの男性は、「手をつなぎたいけど、拒否されたらどうしよう・・・と」思っています。
男性側からはなかなか手が出せないもので、女性側からのアプローチや告白は嬉しいと男性は思っています。
キスもOK?
結婚相談所のルールとして、「婚前交渉や宿泊を伴う旅行はご成婚と見なす」とされていますが、キスには触れられていません。
「きちんと結婚を決めたお相手とだけ男女の関係を持ってね」という事なので、女性にとっては安心・安全ですよね。
でも、好きになったらスキンシップは持ちたいもの、デート中に手をつないだり、あまり公にはしていませんが、キスまではOKという事になっているようで、下世話な表現ですが、首から上ならOK、キスは暗黙の了解と言えるでしょう。
結婚相談所によってはこうした性交渉のルールがあったりなかったりしていて、知らないとトラブルも起こりがちなのできちんと把握しておきましょう。
婚約前の性交渉が禁止されている結婚相談所で性交渉の事実がわかった場合には、成婚退会と見なされて成婚料の対象です。
お見合い相手との性交渉(セックス)のルール結婚観はどこまで話せばいい?
元々、結婚が目的で入会している方たちばかりなので、お会い出来た方とは結婚観などどんどんお話していきましょう。
ただ、お見合いや仮交際の期間に、あまり結婚への話ばかりをしていると引かれます。
結婚観はあらたまって話すのではなく、デート中に、さりげなく「結婚式の希望」「結婚後の住まいの希望」や、女性の場合は、「結婚後の仕事」といったところをの雑談の中で確認していきます。
ある程度、価値観が似ているようであれば、真剣交際に進んで、もっと具体的に話をしておくと良いでしょう。
親への紹介はしておいた方がいい?
最近は、若い方ほど結婚相談所で活動しているという事に抵抗がなく、オープンになっている傾向もあるため、入会時から活動の話を周りしています。
そのため、実家の方はデートの帰りに寄って夕飯を一緒に食べたり、親への紹介もはやめに済ませている方も多いのです。
プロポーズ前に親にも会っておいた方が安心ですし、これから結婚を考えていく上で親御さんや家族の様子は気になるものですよね。
お断り・終了
真剣交際中に結婚に向けてのすり合わせをしていきますが、そこで合わなかった場合には、残念ながらその交際が終了になる場合もあります。
お断りをする時にも担当者が間に入ってくれるので、それぞれの担当者にその旨を伝え、真剣交際は終了です。
担当者に随時報告をしたり、相談をしながら活動を進めていきましょう。
真剣交際から成婚へ
プロポーズまでの期間はスピーディーに
真剣交際から成婚になるタイミングはプロポーズ、無事にプロポーズとなれば結婚相談所はご成婚退会です。
プロポーズまではそう長くならずで1ヶ月程度、プロポーズ時も双方の担当者(仲人)がそれぞれの意思確認をしてからです。
おしゃれめのレストラン(夜景が綺麗な場所)を予約し、食事をしつつ、プロポーズとなる場合が殆どです。
結婚相談によっては、ホテルやクルージング会社などのプロポーズプランなどを提案してくれます。
婚約指輪は、プロポーズ時にはまだ用意はせず、プロポーズ後に2人で選びに行くパターンが多いですが、最近では「プロポーズリング」が人気です。
あらかじめダイヤモンドの石だけを選んでおき、プロポーズ時には石だけを渡し、その後にジュエリーサロンに2人で出向いてデザインを一緒に選びます。
結婚相談所は提携しているジュエリーサロンがありますから、所属の結婚相談所に聞いてみましょう。
真剣交際はプロポーズに進めるかどうかのカギ
プロポーズをして貰ったり、プロポーズを受けて貰えたら結婚相談所はご成婚退会です。
ただ、親御さんへの紹介がまだ出来ていない場合、双方の親御さんへの挨拶を済ませてからご成婚退会にしている結婚相談所もあります。
こうしたプロポーズ時や親御さんの挨拶までのサポートがあるのは、「真剣交際」のステータスがある結婚相談所のみのサービスです。
入会しても実際にうまくいくかどうかの保証のない結婚相談所ですが、真剣交際のステータスがあるか否かは重要です。
結婚は親や親族との繋がりも大事なので、結婚相談所を退会する前に親御さんとの関係も担当者(仲人さん)に見届けて貰えて安心です。