結婚相談所での活動は、パーティーや合コンなどでの婚活よりも、真剣に結婚相手を探している方たちと出会えるので真面目に結婚したいと思っている方には最もおすすめ出来る婚活と言えます。
しかしながら、その真面目さを逆手に取る事や、多種多様なサービスも増えてきているため、トラブルも起こりがちです。
せっかくお金を払って入会しても結婚に至らないだけでなく、トラブルに巻き込まれたりする事があっては大変です。
今回は結婚相談所で活動する際に知っておきたいトラブルについて、特に多い5つのトラブルについて解説します。
入会後の「誤認」トラブル
結婚相談所に入会してからのトラブルの殆どは「こんなはずじゃないと思ってた」というサービスに対する不満でしょう。
これはサービスに対しての「誤認」が原因です。
入会時は不安もありながらも夢や期待に胸膨らませている方が多いので、なかなか細かいところまでは気づかないまま契約してしまう方も少なくありません。
入会してからのトラブルにならないよう、確認するべきところは確認してから契約しましょう。
以下に入会後によくあるトラブルをまとめました。
担当者が違うトラブル
ほとんどの結婚相談所では、入会前に無料相談があり、ご希望のお相手や今までの恋愛などをもヒアリングして、コースやシステムの説明、他の結婚相談所との違いなども説明してくれるはずです。
こうした説明をしてくれた担当者が親身になってくれたので、「この人の元なら婚活してもいいかも!」と、入会を決める方も多いでしょう。
しかしながら、入会後はほかの担当者になる、もしくは担当者がつかない事も多いのです。
大手の結婚相談所では、たいてい入会の営業担当とサポート担当が分かれています。
優秀なスタッフが入会前の説明をすると、入会の契約につながります。
結婚相談所の利益で考えると、入会金などの初期費用や、一年間や二年間の先払いの活動費なども得られる事が出来るため、優秀な人ほど入会の営業担当になります。
しかしながら、実際に活動してからのサポート担当は、入社して間もない人や、パートなどの方が事務的に担当する事も多く、担当者がコロコロ変わったり、相談したい時に担当者が公休で連絡が取れない事も起こります。
担当者が違ってしまう事を避けたい場合は、個人経営の仲人さんと呼ばれる人がサポートしていくれる結婚相談所がおすすめです。
個人経営であれば担当者が変わる事もなく、入会からご成婚まで24時間体制、かなり密に熱心にサポートしてくれる所もあります。
実際、個人経営の仲人さんの殆どは、元々大手の結婚相談所にいて優秀だった方が独立されています。
優秀だったゆえ、入会担当(入会促進)だけだったので、ご成婚のサポートもしたいと独立される方が多いので、個人経営の結婚相談所の方が成婚率が高いのも納得です。
入会前の面談をしてくれた人が、実際の活動のサポートもしてくれるのかを確認しましょう。
会員層が違う・お見合いが出来ないトラブル
結婚相談所のホームページで、「エリート専門」「医師・医療系に特化」「公務員のための結婚相談所」「慶應・早稲田OBによる結婚相談所」といった専門や特化を謳っている結婚相談所も多いですね
でも、実際のところ結婚相談所は、「IBJ」や「良縁ネット」といった結婚相談所の連盟でつながっているのです。
つまり、どこに入っても会員は同じになります。
年収が高い人が多い結婚相談所で年収が高い人を紹介して貰えると思って入ったのに、実際は自分から連盟のシステムを使ってお申し込みをしなくてはならず、お申し込みをしてもお見合いが成立しない事でクレームになります。
結婚相談所のホームページは、「結婚相談所側がどういった会員層を集めたいか?」といったところを重視している広告でもあります。
会員がまだいなかったり、会員がまだ数人しかいない結婚相談所でもホームページで理想形を謳っている事もよくある話です。
昨今では結婚相談所の開業ブームが起きているので、まだ開業したてで実績のないところも多いので注意が必要です。
【詳しくはこちら「IBJでお見合いが成立しない理由とその対策」】
連盟のシステムによっては、年齢層に偏りもあったり人数も多いため、よほどスペックの高い男性か、若くて美人な女性ではないとお見合いの申し込みが来ない、お見合いが成立しないトラブルにもなっているので、自分に合った紹介方法のある結婚相談所かどうかを見極めていく事も必要です。
【ホームページでの表記に注意!】
結婚相談所のホームページで「東証一部上場」「会員数6万名」といった表記の結婚相談所も多く見かけますが、これは連盟のIBJの事なので、その結婚相談所のみの事ではなく、IBJメンバーズやサンマリエといった大手の会員数も含んだ共通人数です。
ホームページの見た目の華やかさやインターネットの広告などに惑わされず、ブログや成婚者の声などで中身のあるホームページなのか?を見極めていく事が大事です。
開業して間もないところを避けるために、ホームページのブログのアーカイブを見て最低でも3年以上は経っている結婚相談所なのかを確認すると良いでしょう。
結婚相談所のホームページのイメージや、広告の謳い文句に惑わされないように注意しましょう。
結婚相談所のホームページの誤認でよくあるのが「成婚率」で、成婚率が高い結婚相談所に入会すれば自分も結婚出来るような気になる人も多いはずですが、結婚相談所の成婚率の算出の仕方や成婚の定義が違っています。
詳しくはこちらの記事「結婚相談所の成婚率の真実」で確認しておきましょう。
紹介方法のトラブル
現在の結婚相談所は、連盟のシステムや独自のシステムを使って会員が自宅のパソコンやスマートフォンなどで自由に希望のお相手の検索をしてお申し込みも出来ますし、お相手からのお申込みを受ける事も出来ます。
とても便利ではあるのですが、会員が自由に活動するだけの所もあります。
そうなると、相談所の担当はお見合いのお申し込みの取次ぎのサポートのみ、という所も少なくなく、自分の希望の人へは自分からどんどんお申し込みをしなくてはお見合いも成立しない事も起こり、紹介などを期待していた方の不満足になっています。
システムにログインするIDとパスワードだけ渡されて、「これでどんどん申し込みをしていきましょう」といった活動だけでは婚活アプリと変わらないでしょう。
入会までは熱心だったのに、入会手続きが済んだら、事務的になってしまったトラブルも少なくありません。
実際の紹介は、どのような紹介があるのか?も確認していきましょう。
入会後の誤認トラブルを避けるためには?
入会時には担当者が変わるのかどうか?と、その担当者がどのくらいの会員数(サポート数)を持っているのかを確認しておく事をおすすめします。
さらに、その結婚相談所の実績があるかどうか?最低でも開業してから5年以上が経っているような結婚相談所がおすすめで、ご成婚カップルの実績なども具体的に聞いてみましょう。
おすすめは、実際の活動で必要となるご自身の「プロフィール」はどのように作られるのか?を聞いてみる事です。
- 自己PRを作る際のアドバイスはあるのか?
- 登録写真の撮影時の写真館への同行やアドバイスはあるか?
といったところも聞いてみると活動後のサポートがイメージしやすいでしょう。
連盟の良縁ネットは個人経営の仲人さんたちが集まっているサービスです。
良縁ネットの詳細や口コミ・評判成婚料のトラブル
成婚料とは、その名の通り、「成婚となって結婚相談所を退会する時に支払う費用」となります。
でも、この費用が結婚相談所によってかかるところとかからないところがあり、成婚の定義も相談所によって様々なので後々のトラブルになります。
詳しく見ていきましょう。
成婚料の必要性
結婚相談所には結婚をするために入会して入会金や月会費などを払って活動しているのに、成婚した時にも高い成婚料を支払う事に納得いかないのも本音ですね。
しかしながら、結婚相談所に入会したからといって皆が同じように結婚出来るわけではありません。
結婚はお相手の気持ちもあってこそ、自分の気持ちだけではうまくいきません。
そのため、ご成婚の結果を出すためには、結婚相談所の担当者と一丸となって頑張っていく事が重要。
具体的には、以下のサポートのある結婚相談所がおすすめです。
- お見合い相手の探し方のアドバイスがあり、お申し込みのサポートがある。
- 適したお相手の紹介をしてくれる
- お見合いや交際のフィードバックをし、適切なアドバイスをしてくれる
- 常に交際の状況を管理し、把握してくれている
- プロポーズのタイミングなど、お相手の気持ちの確認もしてくれる
成婚料がなかったり安い結婚相談所がサポートが良くないとは一概には言えませんが、成婚料を設けている結婚相談所は、ご成婚に向けた手厚いサポートがあります。
成婚料での利益を出すために、サポートを充実させてご成婚となるよう担当者も努力をしています。
ご成婚重視で考えるなら、成婚定義があって成婚料のあるところがおすすめです。
成婚料の相場は20万円
成婚料は0円~50万円くらい、男性の年収の〇%を成婚料としている結婚相談所もあり様々です。
一般的なのは、20万~25万円くらいで、プロポーズを受けてサービスを退会する時にお支払いするものになります。
一概には言えませんが成婚料によって以下の傾向があります。
- 成婚料がなかったり安い結婚相談所は成婚への意識が低く、成婚したものの実際に結婚までには至らなかったケースも多い
- 逆に成婚料が高い結婚相談所は、成婚料目当てに強引にプロポーズをさせて一週間以内に成婚料の支払いを義務にしているようなところもある
成婚料のトラブル例
成婚料のトラブルで最も多いのは、「成婚料を支払って成婚退会をしたのに結婚に至らなかった」というものです。
結婚相談所での活動は、「入籍や結婚式までではなく、プロポーズをして婚約するまで」になります。
恋愛とは違って結婚は、本人同士だけでは決められない事も多いもので、プロポーズ後に双方の親が絡んでうまくいかなかったり、新居を探している段階などでお互いの意見が合わず破談になってしまうケースもあるのです。
また、結婚相談所によって、性交渉はご成婚後のルールになっているため、性交渉をしたいがために成婚して実際に結婚には至らない場合もあります。
実際に結婚に至らないトラブルは、成婚料が0円か、5万円程度の成婚料が安い結婚相談所に多くあるトラブルです。
成婚料はある意味、信頼や覚悟の金額、結婚相談所の料金設定の違いはサービス内容の違いにも直結しています。
結婚相談所の料金設定は、他にも初期費用、月会費、お見合い料などがあり、それぞれの内容や料金の内訳をきちんと把握しておく事をおすすめします。
【詳細はこちら「結婚相談所の料金設定の違いやサービス内容」】
成婚料のトラブルを避けるために知っておくべき事
良縁ネットや仲人連盟といった連盟に加盟している仲人型の結婚相談所(個人経営の結婚相談所)では、双方の親への挨拶が済んでからご成婚退会としているところも多いので、安心です。
元々、仲人型の結婚相談所は、知り合いのご子息や友人など紹介で入会している会員が多いため、結婚後もつながっているパターンも多いので安心です。
万が一、結婚に至らず破談してしまった時にも初期費用や次回の成婚料は不要で再度入会が出来るような良心的な結婚相談所が多いのも仲人型結婚相談所のメリットです。
成婚料や成婚後のトラブルを避けるためにも、活動時から担当者と良い関係を築いておく事が大事です。
退会後のトラブルもある
前述の通り、退会後のトラブルは、ご成婚料に関する事が多いです。また、そもそも成婚の定義もサービスによって違ってるので、どういった状況になったらご成婚退会となるのかを入会前に確認しておきましょう。
成婚の定義の違い
IBJや良縁ネットといった結婚相談所の連盟に加盟していて共通ルールで活動している結婚相談所であれば成婚の定義も同じで、性交渉(肉体関係)を持つと成婚退会(成婚料の対象)となり、成婚料がある程度高ければ安易に肉体関係を持とうとはしませんし、きちんとプロポーズをしてからご成婚退会となります。
しかしながら、データマッチングが中心の大手の結婚相談所などではこうした「お見合い相手との性交渉のルール」がないところもあります。
結婚したくて入会したはずの結婚相談所のはずなのに、性交渉イコール結婚ではないので、結婚に至らないお付き合いで退会となってしまう場合もあります。
こうしたサービスの違いを知らなかったり、どちらか片方の認識が違っていた場合、トラブルになります。
トラブルを避けるためにも成婚の定義や性交渉のルールが決められている結婚相談所がおすすめです。
【詳しくはこちら「お見合い相手との性交渉(セックス)のタイミング・ルール ~結婚相談所による違いも解説 ~」】
契約期間満了の落とし穴
大手の結婚相談所では成婚の定義が曖昧で、契約期間が2年間などと決まっています。
そのため、契約期間満了時にお付き合いをしている方がいればその方と結婚するかどうかまではわからないけれど、また高いお金を払って契約更新するのももったいないし、お付き合いしている人もいるので、と結婚相談所を退会してしまう方も少なくありません。
しかしながら、結局、結婚相談所を退会しても結婚にいきつかない方も多く、結婚相談所に入会し直すためにまた高い入会金などが必要になり、クレームやトラブルにもなりがちです。
退会後のトラブルを避けるためには?
プロポーズ後の家族への紹介や、結婚後の新居、女性の働き方などで意見の食い違いも起こりやすいので、交際中に出来るだけ結婚後の話のすり合わせをしておきましょう。
性交渉に関するルールがないところ、また、成婚料がなかったり安いところでは、男性がはやく肉体関係も持ちたいため、まだ結婚の意思が固まっていない中で、退会の話を持ち掛けられるケースも多いです。
一概には言えませんが、成婚料がなかったり5万円程度だと、男性が負担しても痛くない出費でトラブルが起こりがちなので、安心なのは、成婚料が20万円程度の結婚相談所です。
また、トラブルが起きた時に、大手の結婚相談所は連絡が取りづらかったり、事務的な対応になりがちですが、担当者と活動時からコミュニケーションを取りながら活動していけるような結婚相談所であれば、成婚後のトラブルにも相談に乗ってくれるはずです。
トラブルに巻き込まれないためにも結婚相談所選びだけではなく、担当者選びも重要です。
親とのトラブル
結婚相談所の親とのトラブルと言えば、結婚が決まった後かと思う方が多いと思いますが、昨今では子供の独身を心配する親が代理で婚活をするケースも多くなってきたので、こうした代理婚活でのトラブルが増えています。
代理婚活もある
代理婚活とは本人に代わって親や兄弟などの身内が婚活を行う事です。
結婚相談所によっては、こうした「親の会」といった集まりやプランを持っているところも多いでしょう。
もちろん子供本人の同意を得て、契約手続きには子供本人の確認書類や公的書類の提出が義務付けられているものですが、この代理婚活でのトラブルも増えてきています。
親の婚活(代理婚活)のトラブル例
家族といえ、本人の同意を得ずに本人に成り代わって契約をする事は違法になります。
子供の独身を心配する親も増えてきているので、心配するあまり、親が勝手に結婚相談所と契約をして、本人が自覚していない場合もあります。
昨今では、親が結婚相談所の連盟に加盟して開業しているケースや、親の友人知人が結婚相談所を経営している場合などもあるため、本人が知らない契約をして、親子関係が崩れてしまったり、書類の不備などで、裁判沙汰にもなり兼ねません。
その他、本人の事実と違う事が書かれていれば訴えられる事もあります。
また、子供本人が同意して活動していても親子間で温度差があり、実際にお見合いをすると本人のやる気のなさが表に出てしまい、お相手からのクレームにもなりがちです。
親の婚活のトラブルを避けるためには?
まだ結婚する気がないのであればきっぱりと親に伝えておきましょう。
良い人がいればいずれ結婚も考えているのであれば、合コンや婚活アプリなどでの婚活よりも結婚相談所の婚活はとてもおすすめです。
今は若い方や仕事が忙しいだけでモテそうな方も沢山登録されています。
親に任せるのではなく、自分でサービスの違いを知り、自分の目で確かめながらお相手選びをしていきましょう。
中国人とのトラブルは仲介業者にも注意
結婚相談所の国際結婚のトラブルも増えています。
特に中国人女性との国際結婚が全体の国際結婚の半分以上を占めているので、当然のことながら中国人女性とのトラブルも多い状況です。
中国人女性との国際結婚が多い理由
中国人女性は国民性もあってか年上の男性を慕う傾向もあり、自分の父親の年齢以下くらいであれば歳の離れた男性も結婚相手の対象になる中国人女性も多くいます。
男性の年収も500万円くらいであれば対象になるので、特別高収入ではない40代後半以降でも「子供が欲しい」と思っている男性は、中国人女性との国際結婚で子供も授かっている傾向です。
20歳以上の年の差婚も珍しくありません。
中国人女性とのトラブル例
国際結婚はお相手女性の成婚料も男性側が負担する事になっている事が殆どです。
結婚相談所の成婚料が倍、もしくは多額になるので、契約している成婚料以上になります。
また、お金は高くても無事に結婚生活が出来れば良いのですが、結婚をして「日本の国籍を取得して、日本で働いてお金を貯めたとたん姿をくらます」といった悪質なトラブルもあります。
悪徳な仲介業者だった場合、女性のプロフィールに虚偽がある場合もあります。
仲介業者は慎重に選びましょう。
中国人女性とのトラブルを避けるには?
国際結婚の業者は日本人が経営しているところで、日本ブライダル連盟、日本仲人連盟といったところに加盟していて、第三者組織がきちんと把握している結婚相談所がおすすめです。
成婚料についても事前に確認しておき、成婚料以外にかかる費用がないかなども確認しておきましょう。
まとめ
最近の結婚相談所では、20代の若いうちから賢く利用している方も多く年々利用者も増えて、うまく利用すれば、成婚率も高く短期間で結婚が出来るサービスです。
ただこれは若い男女やスペックの高い男性などの一部の会員にとっての話で、格差があるのも事実です。
過度な期待をしていたり、相談出来る担当者がいないとトラブルにもなり兼ねません。
もしトラブルに巻き込まれてしまった際には、連盟に加盟している結婚相談所であれば、連盟の本部に連絡してみるのも良いでしょう。
連盟に加盟していない結婚相談所の場合には、消費生活者センターや国民生活者センターに相談してみる事も出来ます
いずれにしても、大手だから安心、高い料金を払ったので理想の相手を紹介してくれる事は決してありません。
サービス内容をよく吟味して、貴方の良さを引き出し、フットワークよくサポートしてくれるような担当者と婚活をしていくのがおすすめです。
担当者が選べるのは、結婚情報サービスではなく、連盟に加盟している仲人型の結婚相談所です。
結婚相談所の担当者とうまく人間関係を構築し、成長をしていけるような婚活をすれば年齢や好条件ではなくても結婚につながっています。
自分に合った結婚相談所を選んでトラブルのない婚活をしていきましょう。