結婚相談所の入会から結婚までの流れを解説【お見合い回数や交際期間などの平均は?】

結婚相談所は、気になっていてもなかなか実際の活動がわからないので躊躇している方も多いのではないでしょうか?

「結婚相談所に入会したいけどどうしたいいの?」「入会したらまず何をするの?」「お見合いはどんな感じ?」「交際期間はどのくらい?」「どのくらいの人に会うものなの?」などなど結婚相談所の活動にまつわる疑問は様々です。

今回は結婚相談所での活動の流れに沿って、それぞれの段階で注意する点やアドバイスなどもお伝えします。

結婚相談所の活動の流れ

結婚相談所の活動は、一般的に下記のような流れになります。

  1. 面談予約
  2. 無料カウンセリング~入会登録
  3. 登録写真撮影~プロフィール作成
  4. お相手探し
  5. お見合い
  6. お見合いから仮交際へ
  7. 仮交際から真剣交際へ
  8. 真剣交際からプロポーズへ

入会面談までの流れ

結婚相談所を選ぶ際、インターネットのキーワード検索でサポート内容や自分の家や勤務地の近くなどの地域名を入れながら探している方も多いと思います。

その際、リスティング広告と呼ばれる検索結果の上部やサイドバーに表示されている結婚相談所は広告宣伝費を多額にかけているところも多く、サポートよりも会員を多く募る事だけを重視しているところも多いので避けた方が無難です。

また、ついつい見た目の華やかさや立地の便利さに目が行きがちですが、ホームページ内のブログや体験談などの「生の声」も見てみましょう。

面談予約の入れ方

気になった結婚相談所には、ホームページにあるお問合せフォームまたは電話で面談予約を入れて、即決せずに検討します。

資料請求も可能なところも多いですが、サポート重視のところは面談での対応に力を入れているので、資料などの販促ツールには力をあまり入れていないところも多いです。

たいていの結婚相談所は入会前の無料カウンセリングを設けていると思いますので、まずは話を聞きに行ってみましょう。

無料カウンセリング

結婚相談所へ面談予約を入れて、実際に話を聞きに行く際に、以下の点も質問して検討してみるのがおすすめです。

  • 今、面談してくれている人と実際のサポート時の担当者が一緒なのかどうか?
  • プロフィール写真撮影の同行やお見合い同行のサポートもあるかどうか?
  • システムで自分で検索をするだけではなく、「プロフィール交換会」と呼ばれるアナログの集まりなどもあって個別の紹介などもあるかどうか?
  • 加盟している連盟はどこか?IBJ以外の連盟にも加盟しているかなど。

こうしたサービス内容や料金体系などに納得がいくかだけではなく、さらに担当者の相性も考えてみましょう。

話やすい雰囲気の方、親身になってくれて、時には厳しい事も言ってくれるような担当者がおすすめです。

具体的に結婚相談所を選ぶ際には、こちらの記事「結婚相談所の選び方や見ておくべきポイント」で会員数や料金、サポートの違いなどを詳しくまとめています。

面談後の流れ

無料カウンセリング時に入会を強要してくるところは避けた方が良いでしょう。

たとえば、今日中に入会を決めると割引といった事も言ってくるところもあるようですが、そういったところは目先の利益を考えている可能性が高く、入会後のサポートはあまり期待出来ない傾向にあります。

ただ、結婚相談所側も貴重な時間を割いてあなたのために面談をしてくれているわけですから、冷やかしのような感じで面談を受けられても困ります。

即決しなくていいので、「いついつまでにお返事します」といった目安はお伝えしておきます。

だいたい一週間以内くらいが返事の目安で、たとえば週末に面談に行ったら翌週の週末までにお返事しましょう。

入会を見送る際には率直に「迷ったのですが他社に決めました」と伝えましょう。

入会登録後の流れ

入会に必要な書類

入会を決めたら次に結婚相談所に提出が必要な書類を用意します。

ネット婚活などとは違って身元を保証する書類が必須なのも安心の証ですから、面倒でもきちんと準備しましょう。

結婚相談所で必要となってくる主な書類は下記になります。

  • 独身証明書 
  • 住民票
  • 卒業証明書(短大卒以上の方)
  • 在籍証明書
  • 収入証明書(男性のみ)
  • 本人確認書類(免許証などのコピー)

市区町村で発行される書類は、平日の夜間窓口や土日も日にちや時間によって開いている場合もありますが、忙しくて取りに行けない方は郵送で受け取る事も出来ます。

独身証明書は本籍地で受け取るもので、住民票とは別の遠方になる場合もありますので、その場合もやはり郵送が便利でしょう。

各市区町村のホームページで郵送での申請の仕方が出ていますし、申請書のダウンロードも出来ます。

こうした書類の代理申請をしてくれる結婚相談所もあるので、忙しい方は問い合わせてみましょう。

プロフィール作成

入会してから差がつくのがこのプロフィール作成の部分です。

結婚相談所の対応が「入会するまでは熱心だったのに入会金を払ったとたん事務的になった」なんて事は避けたいところです。

結婚相談所の活動を大きく左右するのがご自身のプロフィール写真なので、登録写真の撮影同行サービスがある結婚相談所で担当者と共に写真撮影に行きましょう。

ご自身のイメージとかけ離れてしまうのも問題ですが、良い写真撮らないとお見合いにすらならない事はあります。

詳しくは「結婚相談所でお見合いが出来るプロフィール写真・服装」で解説していますが、担当者と積極的にコミュニケーションを取りながら、自己PRの文章も出来るだけ客観的なアドバイスを貰うのがおすすめです。

相談所からのPRなども丸投げにするのではなく、自分からも希望などを担当者に伝えていく姿勢が大事です。

お相手探し

出来上がったご自身のプロフィールを元にいよいよお相手探しが始まります。

主な結婚相談所でのお相手探しの方法は、下記の4つです。

  • 会員システムを使って自分から申し込む
  • 会員システムからお申し込みがくる
  • 担当者からの紹介
  • パーティーやイベントなどで出会う

この中で何が自分に合っているかは人それぞれですが、まずは苦手だと思うような事にもチャレンジしてみる姿勢は大事です。

  • 「断られたら嫌だから自分からお申し込みはしたくない」
  • 「自分が良いと思った人だけにプロフィールを公開をしたい」
  • 「パーティーやイベントの大人数の出会いは苦手」

自分の思い込みだけで活動の範囲を狭めてしまうと出会いのチャンスも少なくなりとても勿体ない事です。

お見合いの流れ

結婚相談所の活動のメインとなるお見合いについて解説します。

お見合いの成立

お申し込みをして受けて貰ったり、お申し込みを貰って承諾するとお見合いが成立します。

仲人型の結婚相談所であれば、お見合い成立後の日程調整やお見合い場所を双方の間に入って決めてくれるので安心です。

お見合いの時間と場所

お見合い場所は、料亭のようなところでかしこまった所ではなく、ホテルにある落ち着けるラウンジやカフェです。

担当者が紹介に来たり、最初の自己紹介などのウォーミングアップ程度の時間は同席する事もありますが、殆どは当人同士だけで、1時間程度でお茶を飲むだけのお見合いです。

「現代版お見合い」「カジュアルお見合い」とも言えます。

お見合い人数

入会前の方がよく気にされるのが「お見合い人数」です。

「自分はどのくらいお見合いが出来るのか?」「他の人はどのくらいお見合いをして結婚を決めたのか?」といったところが気になっている方は多いのではないでしょうか?

でも、結婚相談所に入会して結婚が決まるまでにするお見合いの回数は人によってそれぞれです。

早い人でしたら入会して1回目のお見合いで結婚相手と出会いケースもありますし、多い人でしたら数十人とお見合いになるケースもあります。

以下は、結婚相談所を取りまとめている連盟で日本最大数のIBJ(日本結婚相談所連盟)が出している成婚するまでのお見合い数の平均です。

【成婚者のお見合い回数の平均】

20代男性平均 3~11回 20代女性平均 5~10回
30代男性平均 17~19回 30代女性平均 13~15回
40代男性平均 21~26回 40代女性平均 14~16回

出典:日本結婚相談所連盟

年齢にもよって違っており、20代のうちは男女共にはお見合い数は少なく決まっている傾向ですが、30代以降では平均でも10回以上お見合いをしています。

お見合いは順調に組めて、お見合い回数を多くこなしていてもなかなか結婚には至らない人もいれば、なかなかお見合いは組めなくても、少ないチャンスをものにして結婚が決まる人もいます。

【お見合い人数の目安】

  • 半年以内に結婚が決まる方のお見合いの人数は6、7人で10人に満たない程度
  • 1年くらい活動して結婚が決まる方のお見合い人数は10~15人くらい

あくまでも目安で、男性で高スペックの方、女性で若くて綺麗な方などはお見合いが組みやすく同時にお見合いが沢山決まる事もあるので、「同時並行の多さ」によっても変わってきます。

すでに結婚相談所でお見合いをしていてもお断りが続いていたり、なかなかお見合いがうまくいってない人には、こちらの記事お見合いで断られる男女別の理由」で詳しく対策とアドバイスをお伝えしています。

お見合い後から交際の流れ

仮交際は、真剣交際(本交際)の前の段階という事で使われている言葉で同時並行も可能です。

この段階ではまだ交際と言えど、「お互いの事をこれから知っていきましょう」という段階です。

真剣交際と仮交際の違い

お見合い後の仮交際期間

お見合い後、「双方がまたお会いしたい」となれば連絡先交換となり、お見合いをして双方がOKなら連絡先交換をして2人で連絡を取ってお会いする事(仮交際)で、この期間に徐々に仲を深めていく事になります。

その間、初期の段階ではほかにもお見合いをして会っていく事が出来ますが、お見合いはコンスタントに続けていくものではありません。

何人かとお見合いをして交際が出来る方がいたらその方と3ヶ月程度を目安に結婚を考えていくので新しいお見合いはストップします。

交際していた方と結婚に至らなかった場合にはまた新たなお見合いをしていく事になり、だいたい3ヶ月周期で交際の目処がたつので、3ヶ月ごとにお見合い人数も増えていくイメージです。

仮交際中のデート

仮交際の期間はお会いする時間も徐々に長くしていく事がおすすめなので、お見合い後の初デートはランチ程度です。

次に半日くらいお会いして、3回目のデートくらいで1日どこかに出かけてみるながおすすめです。

その間、コンスタントに毎週末お会い出来たり、毎日メールやLINEなどでコミュニケーションが取れている仲になっていれば進展は早いです。

ここでの距離感が非常に大事で、距離感を間違えると初デートでお断りになる事も多いのです。

同時並行の複数交際もあり、いつ終了になるかわからない仮交際中だからこそ一期一会の精神で臨みましょう。

お見合い後から仮交際までの流れのポイントは押さえておきます。

【詳しくはこちらお見合い後のフォローが大事!初デートまでの流れ」】

仮交際中の複数交際

お見合いは入会したてなどはお申し込みを多く貰う事もあり、お見合い予定が複数になる事もあります。

多い人では同時期に3、4人の方とお見合いをする事もありますし、その後の複数交際も可能です。

1人に絞った交際の事を真剣交際と言い、真剣交際になるまでは他の方にもお会いしても良い事になっています。

但し、限られた時間の中で、同時交際が出来るのは多くても3人くらいまででしょう。

仮交際中の交際人数が決められているわけではないですが、複数の方にお会いしていると気持ちも分散しますし、疲れてしまうので出来るだけはやく1人に絞った交際にしていくように心がけます。

もちろん仮交際中でも1人ずつとお会いしていこうとする姿勢もおすすめです。

複数交際をしている場合はお相手に伝えたわけでもないのに気づかれやすいものなので、まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」といった事になりがちです。

婚活中のどんな時にも共通している事ですが、言葉や態度に表していないつもりでも自分の想いや姿勢が相手に伝わり、結果に繋がります。

仮交際から真剣交際への流れ

真剣交際になるとシステムのプロフィールも非公開となります。

そのため、新しいお見合いをする事もなく1人に絞った交際になり、「正式交際」とも呼ばれます。

真剣交際のタイミングは順調な人であれば、お見合いから4、5回のデート、期間にして1ヶ月半〜2ヶ月程度の方も多くいます。

真剣交際にしていくためには、仮交際の期間に婚活優先で出来るだけ時間を作って、お相手とコンスタントにお会いしていく心掛けが大事です。

食事だけではなく出来るだけ出かけてみるなどもしながらさらにデートを重ねていく事でお人柄もわかるでしょう。

真剣交際からプロポーズへの流れ

真剣交際中に具体的な結婚観なども話していきながら、問題なければプロポーズで、お互いが結婚の意思を固めたら結婚相談所を成婚退会します。

但し、結婚情報サービスと結婚相談所ではこの「真剣交際」の定義が違っており、プロポーズまでのサポートがあるのかそうでないのかの違いがあるので要注意です。

結婚相談所ごとに違っているこの真剣交際についてのステータスは、結婚相談所の真剣交際の違いやタイミング」の記事で解説しています。

結婚相談所での真剣交際からプロポーズまでのタイミングは、1ヶ月〜1ヶ月半程度の方が多く、その間に親に話したり紹介などもしておくと安心でしょう。

また、真剣交際になると、気になるのがお相手の方との性交渉(肉体関係)なのではないでしょうか?

これもまた結婚相談所によってルールが違っているので注意が必要です。

【詳しくはこちら結婚相談所のお見合い相手との性交渉のルール」】

プロポーズのタイミングも、仲人型の結婚相談所であれば双方の担当者で水面下で本人に確認するなどのバックアップがありますので、安心してプロポーズをする事が出来ます。

相談所によっては親御さんへの挨拶までを見届けてから、成婚退会としているところもあります。

活動中の注意点

結婚相談所に入会して、「担当者から放置されている」といった声もよく耳にしますが、そういった方は自分から動こうとしない受け身の姿勢な人も多いです。

もしくは、担当者からのアドバイスに耳を傾けない頑固な方で担当者もお手上げです。

いずれにしても担当者も人間です。

贔屓するつもりはなくても、慕ってくれる会員の方にはより頑張ろうと動いてくれるはずで、優先的にお相手の紹介をしてくれたり、まめに交際相手の意向を聞いてくれたりなど、良い方向に進むように動いてくれるでしょう。

結婚相談所の担当者は元々お世話好きな方が多いので、何かあっても心閉ざさず向き合い続けていく事で信頼関係も築けて、それが婚活成功のカギとなるでしょう。

個人経営などのアットホームな結婚相談所では、成婚すると双方の仲人さんも交えてお祝い会をしたり、結婚後も状況報告をしたりなどご成婚退会後も関係が続いている事もあります。

まとめ

結婚相談所での出会いが特別だと思っていた方もこの流れを知ると意外と一般的な恋愛結婚と変わらないと思われるのではないでしょうか?

出会いのきっかけが結婚相談所だっただけで、出会ってからはデートを重ねてお互いのお人柄も見ていきながら結婚を決めています。

一般的な恋愛結婚と違っているのは、出会ってから結婚を意識するのではなく、結婚を意識してから出会うのでその分短期間で結婚が決まります。

事前にお相手のプロフィールを見て、希望のお相手と出会う事が出来るので「合理的な出会い」です。

ただ、婚活はお相手の気持ちもあっての事なので、なかなかお見合いじたいが出来なかったり、お見合いや交際がうまくいかなかったりといった事で、落ち込む事もあります。

そんな時に親身になってくれる担当者がいると、話を聞いてくれるだけでも気分転換が出来たり、親や友達には言えない事も相談出来ます。

相性の良い担当者と出会って効率良く婚活を進めていく事で、今まで他の婚活でうまくいかなかった人も結婚相談所でたくさんご成婚しています。

せっかく時間もお金もかけて始める婚活だからこそ、うまくいく婚活を目指しましょう。